涙〜あなただけが〜




「どれどれ……あ、結構腫れてるね」



そう言いながら優しく手当してくれた




「に、しても今日なにやったの?」




「えっと持久走です、転んじゃって」




先生の顔には疑問が残っている



普通はそうだよね





転んだくらいじゃこんなに腫れない


それに、重症なのは足のはずだから




「そう…気をつけるんだよ?」




それでも聞かない大木先生のことを


私はすぐに好きになれた












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