涙〜あなただけが〜
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「あ、...」
茜ちゃんからの頼まれごとを思い出したのはその日の掃除の時間
「ムカつくけど...しょうがないか」
これでひと組カップルができるなら安いものだよ!
"晴人の好きな人を...聞いて欲しいの"
そう告げられたのはつい昨日のこと
この使命を果たさなければ
成り立つものも成り立たない
よし、いける、頑張れ香澄!!
「晴人ー!」
ほうきを持って教室の片隅で騒ぐ
男子の集団に足を運んだ