涙〜あなただけが〜
「あー見た見た!ねぇかっこよくない!?」
「だから言ったじゃん!俺あそこ大好き!」
「私も好きになった!」
こんなふうに話せるのも本当の恋ではなかったからなのかな
やっぱり、わかんないや
「ねえ、女がなんのよう?」
……は?
横から聞こえてきた冷たい声に
一瞬、聞き間違えかと思った
「俺らが楽しくしてんのに香澄が来たからそんなんでもなくなっちゃった」
目を向けるとそこには
冷たい目をした晴人がいた
「おい、そんな言い方…」
「じゃあ優人が相手してあげなよ。俺はしっかり掃除してくる〜!」
なんで...?
なんで晴人にそんなこと
言われなきゃいけないの?
私なにかした?
「気にすんなよ…?」
「ありがとう…大丈夫!」
…なわけない!!!!