涙〜あなただけが〜
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「こっち、パス!」
「逆サイ!ディフェンスするよー!」
足が勝手に動いてボールを求める
唯一の私の場所
『お疲れさまでした!』
この一言で終わってしまう
「ねえ、香澄ちゃんってさ友達いないの〜?」
同じポジションの先輩がニヤニヤしながら近づいてきた
情けない
...こんな
ひとつ上でも年下しかいじれないなんて。
思わず笑みがこぼれてくる
「何がおかしいの?」
つった目はひどく醜い
「いや、別に?」
私はそんなに暇じゃないんだ
あんたみたいな人にかまってられない
戦わなくちゃいけないんだから