涙〜あなただけが〜

掃除の合図



「彩!」



親友の名前を元気良く呼んだ




「はーい!...あっ...てことは?」



私の隣には晴人が満面の笑みで立っている

相当鈍感じゃない限り気づくよね




「ありがとう彩のおかげだよ!」



「...っよかったねぇ」



私はなんていい親友をもったんだろう


こんなにいい人がいたのに




「うう〜っありがとぉ〜...」



「何二人で泣いてんだ?」



この声って...



「よ、久しぶりだな晴人!」



「ちょっとだろ、てか優人空気読めって」




私と彩は泣いていて


晴人と優人はじゃれていた




あんなに曇っていたと思っていた空は
澄み渡る青空で





もう誰も悲しませない


私、強くなるよ



彩のことももう泣かせないからね






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