涙〜あなただけが〜
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「お邪魔します!」
白い壁に木の匂いがするフローリング
「いらっしゃい!」
わ、すっごい綺麗なお母さん
「お…おじゃまします!」
雅のいとこも来ていて
私はすぐ仲良くなれた
「 お姉ちゃん!かくれんぼしよ!」
うーん、弟か妹欲しいなあ
「いいよ!じゃあじゃんけんっ!」
「いいよ~香澄も疲れたでしょ?」
「全然!楽しいよ!」
時を忘れるぐらい
ずっと何も知らない無垢な雅のいとこを見てると
なんだか胸が痛くなった