涙〜あなただけが〜


――――――――――――



「ごめんね、これ...」



昨日、泣きながら書いた手紙を渡した相手




「もう、大丈夫かと思ってた...」




彩だった




高校が彩と晴人は同じで


私は別々で違う人とも付き合った




でも



やっぱり晴人じゃなきゃダメなんだ




「うん、ごめん」





それから捨てられなかったプレゼント


今までの濃すぎる思い出を全て語った




「香澄...ごめんね」




なんで?


なんで綾が泣くの?




「そんなに悩んでたのに気づかなかった...」





「ううん、いいの。」





これで最後だから。




これで晴人とは終わるんだ





ひとしきり泣いた後

彩は私に一言言ってくれた




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