涙〜あなただけが〜
青春の始まり
───────・・・
「おはよ、香澄」
「おはよ!」
「そろそろ部活決めたの?」
新学期が始まって一週間
彩のその一言に私は大きく頷いた
「うん!バスケ部にする!」
そこはお姉ちゃんが部長をしている
運動なんか到底できない私が初めて知る領域だった
「そっか、お互い頑張ろうね!」
「うん!」
ワクワクしていた
青春の始まりに期待をしていた
「なあ、晴人はなんの部活入るの?」
「...バスケ部」
そんな会話が知らないところで行われてたことも知らずに。