涙〜あなただけが〜
「女は素直な方が可愛いよ?」
余計なお世話
「そんな怖い目しないでよ!」
「はあ...。」
「そんな香澄に朗報が!」
「どうせいい男がいたとかでしょ?」
彩は可愛い
女の私から見ても色も白いし
髪はサラサラ、女子力満載だ。
そりゃ、先輩に目をつけてもおかしくはない
でも、彩の口から出た言葉は意外なものだった。
「違う!晴人がバスケ部入るんだって!!」
.........え?
「...晴人が?...バスケ?」
「うん!だから良かったね!」
「"良かったね".....?」
いいわけ無いでしょ?
「あのバカっ!」
晴人のやつ、どんだけ私に突っかかるつもり?
彩をおいて一目散に晴人を探した
背は断トツで大きいし
少し猫背だし
あいつほど見つけやすい人はいないと思う
......いた!