涙〜あなただけが〜
「ま、たまには私ともふざけよう!」
「彩〜!」
彩には気を使わないし、
壁なんてものは全く感じない
ずっとバカやって
二人でたくさん笑って
それが続いていけば私は満足だよ
「ねえ、香澄ちゃん?」
「え……?」
振り向くとそこには私の隣の隣の席、
つまり晴人の隣の席の茜ちゃん。
「なに?」
「ここじゃ、ちょっと...」
チラチラと彩に視線を送る茜ちゃん
なるほど、そういう話ね
自慢じゃないけど察しはいいほうだと思う
すぐにわかった
「わかった、行ってくるね!」
「はいよー!」