今、届け【完】
「綾音の誕生日プレゼントです」

ちょいちょいっと、望君を呼んで、耳に顔を近づけて、綾音には聞こえないよう、小さな声で言った

途端、望君は、バッと私から離れて

「そっか」

と、小さく呟いた

心なしか、少し頬が赤い気がした
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