first love
第5章 最後の恋
依存
東京には夕方に着いた。
旅行の疲れを癒すわけでもなく、その日の夜から翔は出勤した。
「いってらっしゃい」
あたしが玄関まで見送ると翔はあたしをまた抱き締めしばらく離さない。
「ねぇ、遅れるよ」
あたしがそう言うとやっと体を離し、「いってきます」とだけ言って家を出た。
あたしはあれから翔の両親の話が気になって仕方なかった。
お父さんがお母さんを殺した?
それってすごい事件になったんだよね……?
それから翔はどう生きてきたんだろう。
あたしと同じように施設で育ったのかな…
気になって調べようとパソコンを開いてみたけど、
すぐに閉じた。
あまりにも情報がなさすぎて調べようがない。
それに、翔の過去にこれ以上踏み込んでいいのかも分からない。
翔のタイミングで、
翔の言葉で聞いた方がいい。
それでもモヤモヤしたまま時間が過ぎ、夜中の三時頃に翔は帰ってきた。
旅行の疲れを癒すわけでもなく、その日の夜から翔は出勤した。
「いってらっしゃい」
あたしが玄関まで見送ると翔はあたしをまた抱き締めしばらく離さない。
「ねぇ、遅れるよ」
あたしがそう言うとやっと体を離し、「いってきます」とだけ言って家を出た。
あたしはあれから翔の両親の話が気になって仕方なかった。
お父さんがお母さんを殺した?
それってすごい事件になったんだよね……?
それから翔はどう生きてきたんだろう。
あたしと同じように施設で育ったのかな…
気になって調べようとパソコンを開いてみたけど、
すぐに閉じた。
あまりにも情報がなさすぎて調べようがない。
それに、翔の過去にこれ以上踏み込んでいいのかも分からない。
翔のタイミングで、
翔の言葉で聞いた方がいい。
それでもモヤモヤしたまま時間が過ぎ、夜中の三時頃に翔は帰ってきた。