もう、やめにしましょう



そしてそれは


ある日の夜に起きる









「今日で先生とご一緒するのも最後ですね」



「そうか、そうだね」



「ほんとに楽しかったです、なかなかない経験できたし
こうやって飲みにも連れてってもらっちゃって」






冗談で飲みに行きたいってワガママを
先生は叶えてくれた




「先生はほんとに良い人ですよ
そりゃ奥様も惚れますよ!」


「酔いすぎだぞ」

先生はお酒が強い

笑ながら、私に注意する






「ほんとに!こんなのね、私も惚れますよ」



「え、惚れてるの?」





このやり取りは

完全に無意識だった




覚えているのは


先生の胸に頭を置いて



「ほんとに好きなんです」



と呟く私






何も起こらないで欲しいと願う私





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