消えない傷-Only You-
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彼女がいなくなったのはちょうど5年前。
突然の事故だった。
それはもう悲惨なもので…茉莉はこの世を去った。
比呂くんからは笑顔が消え…
在学中の大学も辞めた。
今では私だけが彼の心の傷を知っている。
「こんばんは。今電話できますか?…っと」
毎日のLINEが私の日課。
特にこの時期は…雪が舞うような寒い夜には…
比呂くんを独りにするのが心配だから。
送信してすぐにスマホが受信を知らせる。
私は飛びつくようにして電話をかけた。
突然の事故だった。
それはもう悲惨なもので…茉莉はこの世を去った。
比呂くんからは笑顔が消え…
在学中の大学も辞めた。
今では私だけが彼の心の傷を知っている。
「こんばんは。今電話できますか?…っと」
毎日のLINEが私の日課。
特にこの時期は…雪が舞うような寒い夜には…
比呂くんを独りにするのが心配だから。
送信してすぐにスマホが受信を知らせる。
私は飛びつくようにして電話をかけた。