窓からいつも見てたんだ

『キーンーコーンーカーンーコーンー』

麻美が学校のすぐ近くにさしかかった時、学校のチャイムが鳴った。

「もぉ〜、かんべんしてぇ!!!!」




ドタバタと革靴を鳴らしながら走って学校の校門をくぐり、上履きに履き替え麻美は階段を猛スピードでかけあがり自分の教室がある三階の一番隅、3ーAの教室の後ろドアに手を掛けた。


「ハァハァ。」




「ふー。」



息を整えた。


(ガチャ)

ドアを回して引いた。



「ま〜み〜おはよー」
(ガバッ)

親友の桃(モモ)が抱きついてきた。

「もも〜おはよぉー」

私も抱き返しておはようを言った。

「よかったぁー。先生まだ来て無いのねっ!」


クラスはまだ先生が来てなかったためザワザワ喋っている生徒が何人もいた。

桃が言った。

「ねぇ〜ねぇ〜。今日もカッコイイよね〜。窓際の席の鷲宮蓮(ワシミヤレン)くん。」
「まぁ、私はタイプじゃ無いけどさぁー、なんか麻美ってばタイプじゃなぁーい?」

私は顔を赤くした。


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