向日葵の事情
「あっ、梓くんっ…な、なんか錦さんがわたくしに文句言ってきて…」
…まあ、文句言ったけども。
媚びてる百井の令嬢を他所に
あたしは席について落書きを消した。
「なに、これ?」
「梓くん…!」
…はい?
「誰だよ、有馬ちゃんの席に落書きしたやつ!」
「えっ、ちょっ梓くん?なに怒ってるの?だってこれは事実でしょ…?」
「百井、てめぇか!」
なんで、梓は怒ってるの?
「も、もう、なんなのよ!そうよ、わたくしよ!
もういいわ、これはやめた!
錦さん家、潰しに行くから、覚悟しなさい?」
なんでそうなる
「おい百井、こいつの家知らねーのか?
こいつは…」
「梓!!」
今、梓はあたしのこと庇おうとした…?