向日葵の事情


知った時にはもう遅かったんだよ。


「あの子はお前の妹だ」



そして有馬が錦家の令嬢だということをきいた。


あぁ、なんで…
俺のこの気持ちはどうしたらいいんだ?


最初は戸惑いと悲しさしかなかった。


でも段々と
同じ父親を持ちながら、どうして俺だけ闇の世界でいなきゃいけないんだ、
と恨むようになった。

俺は次期組長だったから。


そしてあの日、有馬に冷たく別れを告げた。

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