向日葵の事情
どうやら俺は余程気が抜けていたらしい。
タブーを言ってしまった。
他の3人も「うわ、やっちまった」なんて顔をしている。
「盗聴!?もうなんで暴走族って何かあればすぐにポンポン盗聴し出すの!?」
有馬、怒ってる…
でも、久々に喋った有馬が
元気そうでよかった、なんて場違いなこと思ったのは秘密で。
「まあまあ、いいじゃねぇか」
意外にも有馬を宥めたのは時雨。
「それより、父親と話、してくんだろ?
お前らもついて来いよ」
どうやら俺らの作戦上にうまくいったみたいだ。
まあ有馬がこんなにも早く乗り込んだのは想定外だけど。
「おう、俺らも行く」
有馬の前進をこの目で見に行こうか
【晴哉side終】