向日葵の事情
ガラガラ
教室の扉を開けると
「「「「……………」」」」
まあ、そりゃしらけるわな。
「あら、皆さんお早うございます」
沈黙辛すぎて、対応間違えてないかな。
「あ、錦さん…この間はごめんなさい」
謝ってきたのは百井。
「いいのよ、百井さん。
これからNO.1とNO.2で助け合っていきましょ」
笑顔であたしはそう告げた。
あたし、改心でもしたのかしら。
「あー!有馬ちゃん、おはよー!
昨日テレビ観たよー、めっちゃ可愛かった!晴哉なんかね、」
「おい、梓!何を言おうとして」
「いや、晴哉が"惚れた…"なんてボソッと幹部室で…」
「いや、元々惚れてただろーがって話だよな」
「おい、真咲も彩都も何ベラベラと…!」
改心じゃない。
多分、この人達があたしに光を与えてくれたから…
だからあたしはこれからも進んでいける。