向日葵の事情
あたしには笑顔は似合わない
そう思ってる
『お前のその表情…いいね、押し倒しちゃいそう』
別に、あの時のアイツの言葉、目を忘れたわけじゃない
「あたしで良かったら…空海の姫にさせてください」
でも今は…笑いたい
「貴方達を信じてみたいから、信じてもらいたいの」
きっとこの人達は、あたしがあの時から望んでいた太陽だから
「よろしくね!」
あたしは笑った
みんなも笑い返してくれた
きっと目の前の雲は吹き飛んでくれる
あたしは雲の隙間に見えた
一筋の太陽の光に向き合う努力をしていきたい