向日葵の事情
「いいよ、参加してやっても」
「おい、有馬!何言ってんだよ!」
あたしは晴哉に掌を向けて黙らせる
「でもあたしが7月7日を空海のみんなと迎えることができたら。
その時は一生あたしに顔を見せないで」
「ははっ、わかったよ。
その代わり、俺のお願いも聞いてよ?」
なんだか癪に障るけど仕方無い
「わかった」
「有馬!」
みんながあたしを引き留めるが
時雨はあたしの返事を聞くと帰ってしまった。
これは、もうシラを切ることは難しい
みんなを巻き込ませちゃったからには
過去のことを話さなきゃいけないと思う
だって、時雨の言った通り
あたし達はただの異母兄妹じゃないから
「みんなに話したいことがある」
あたしはソファーに座り直して
みんなと目を合わせた