向日葵の事情
「あたしは…錦グループの社長令嬢よ」
みんなが固まった
「待って、確か錦グループの社長には子供はいないはず…」
流石、真咲だね。
「あの人は未成年であたしを生んだから、あたしを公にしたくなかったのよ。
だからあたしはこの世に存在してないも同然よ。
でもいつかはあたしが会社を継がなきゃいけないから…世間に認められるように学問も武道も頑張ってきた」
あたしは7歳の頃に某大学に入学し、
卒業してからは日本の小学校に通った
幼稚園も行かなかった為に集団生活に慣れず、いつも一人でいた
あの日は多分、先生に
「もっと周りのお友達と仲良くしなさい」
と怒られて下校が遅くなった日。
錦家の洋館で祖父母と真乃と暮らしてた。真乃はほぼ会社にいたが。