向日葵の事情
「あたしっ…彰のこと大好きで…!
でもっ…うっ…」
もう泣きそうだった。
喉の奥が痛いよ。
「ゆっくりでいいよ。
言いたくないなら言わなくていい。
言いたくなるまで待つから」
彰はそう言ってあたしを優しく抱きしめてくれた
もう、涙が止まらない
「だって…!あたしっこんなに彰のことっ好きっなのにっ!
ママはっいつもあたしに、社長になれとか!ひっく…わ、別れろっとかっ!
ずっと…一緒なのにっ!」
彰はあたしの背中をさすってくれた
「…うん、一緒だよ。
でもな?自分の身を傷つけるようなことしてどーすんだ。
有馬の身体はひとつしかないの。
まだ、そういう時期じゃないから、
いつか時期になったら2人でやりたいことやろうな」
嬉しくてあたしはまた泣いた
「……うんっうんっ、ごめんねっ!
なんか焦ってたみたい…ありがと…」
その後は泣き疲れて寝てしまった