向日葵の事情
起きたのは携帯の着信音が聞こえたから。
その時はもう6時だった。
彰も寝ていた
ばぁばかな?
「もしもし、ごめん遅くなって…」
『今どこ?迎に行くから』
あたしは青ざめた。
ママだった…
「彰の家です…」
『別れてなかったのね。
まあいいわ、今から都内にある家に越すから出てきなさい』
「え…どういうこと…ですか?」
『本社の近くに住むの』
いくらなんでも急な…
ツーッツーッ
また一方的に切られた。
いつの間にか起きてた彰が後ろにいた
「どうしたの?」
「彰、ごめんね。あたし今から都内に引っ越すんだって。急でごめん」
「えっ…そっか…。
ごめんな、何もできなくて」