向日葵の事情
ううん、彰のせいじゃないよ
「引っ越しても、あたし達恋人でしょ?」
「もちろん。何かあったらいつでもどこでも駆けつけてやる」
彰は笑ってくれた。
「「約束」」
あたしは立ち上がって
「じゃあそろそろ行くね。
素敵な誕生日ありがとう」
「下まで行く」
こうやって隣同士2人で歩くのは
次はいつになるんだろう
次は…次は…
下にはママの車がもう来てた。
「ばいばい、彰」
「ばいばい、有馬」
これが最後の会話だなんて…