向日葵の事情
過去の嵐
空気が、重い。
「やだなぁ、みんな。
そんな可哀想な子見る目で見ないでよ」
あたしはここにいるみんなに笑いかける
「いや、だからって…」
「真咲、いいの。
恋愛なんて向いてなかったんだよ」
そして
「まだまだ続きはあるのよ」
彰のお葬式には行った。
彰の親に合わせる顔がなくて
バレないようにそっと行っただけ
その後はフラフラと生きてた。
母親にも反発するようになって
名前も呼ばなくなった
学校に行かずに繁華街を彷徨いてた。
髪の毛も染めた、何もかも変わったけど、あの日のネックレスはずっとつけてた
繁華街に行ってすることは
ただ何かを発散することだった
自分の機嫌が悪かったら
寄ってくる男を殴る蹴る。
良かったら…男について行く。
だって、何かしてないと
もうどうしてもダメなの。