ぶりっ子ちゃんは奴隷



そして、先生が入ってきた。


ナイスタイミング!


クラスのみんなは席につき、先生の話を聞いてる人や、隣と話してる人もいる。


これならいけるっ!


みんなにバレず、アイツに嫌われる作戦!


深呼吸してー


「あのぉ、新城くんだよねぇ?
あたし、新城くんと、一度話して見たかったんだぁ」


どうだ!


「は?なに、お前もぶりっ子なん?
さっきの見てなかった?俺はぶりっ子大っきらいなんだよっ!」


クラスのみんなが静まった。


ヤバっ


これは想定外だ………


新城遼輔が、こんなに大きな声を出すなんて……


考えてなかったぁ……


これは、失態だなぁ


「先生。席替えてもらっていいですか?」

アイツが言った


「いやでも、昨日……「いいからっ!一番前のドアのところでいいんで」


「お前はいいのか?」

一番前のドアの席に座ってる男子に、先生が聞いた。


「え………?べ、別に構いませんけど」


「じゃあ、まぁよしとする」


先生って、コイツに甘いなぁ。



でも!


作戦成功って事じゃあないっすか?


う………う……うぇ───い!
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