切恋【完】
「お前もはやく彼氏作れよ。広川とお似合いじゃん」
ははっ。
楽しそうに笑うシュリの発言。
きっと本人からすればなにげない一言な訳で。
だけど私からすれば
「‥‥‥‥‥‥愛莉?」
「っ‥‥‥‥‥‥‥‥ぅ、」
思わずシュリの前で泣いてしまうくらい傷つく言葉だった。
「は!?ちょ、おまえどーした!」
かなり慌てて飛び上がったシュリは、俯いて泣きじゃくる私の顔を覗き込む。
「どうした?なんか俺嫌なこといった?
どっかいてぇの!?」
「っ、なんでも‥‥‥なぃ、からっ」
「なんでもなくねーだろ!」
わたし、無理だ。