切恋【完】

キスとキミと私

次の日。




当然シュリが迎えに来ることはなく、代わりに迎えに来てくれたあゆむと登校した。









学校へつくと、昨日の出来事でやっぱり私とあゆむの事が広まったみたいで沢山の女子から質問責めされた。









そんななか、自分からさよならしたくせに、やっぱりシュリが気になって視線だけでさがしてみたけど、シュリの姿は無かった。











「ごめんあゆむ。ちょっと保健室いってくる」




「ん、いってら〜」







女子からの質問攻めでヘトヘトになった私は、その身体を休めるべく、保健室へとむかった。





「はぁ‥‥‥‥」





一人になれば考えることはシュリの事で、気を緩めれば涙がでそうになる。





「‥‥‥‥‥‥‥‥っ、情けな」





目尻に浮かんだ涙をぎゅっと拭うと保健室のドアをゆっくりと開けた。





あれ？先生いない？




ぺたぺたと足を進めて、中を確認するけど先生が不在だ。






しかたない。



ベッド少し借ります。




心の中でそう言ってベッドに近づいた瞬間、聞こえた誰かの声。






「‥‥‥‥‥っぁ」