切恋【完】
「ごっ、ごめ‥‥‥‥‥‥‥いますぐでてくからっ」
ふたりの乱れた制服を目にして、ズキっと胸が痛む。
驚いた様子のシュリからパッと目をそむければ、頭上で聞こえた乾いた笑い。
「愛莉、覗きが趣味なのかよ?」
「ちがっ‥‥‥‥‥‥‥」
ばっと顔をあげれば、今まで見たことないくらいに冷たい笑みを浮かべたシュリ。
「しゅ‥‥‥‥‥り?」
どうしたの?
どうしてそんな笑い方するの?
なんでそんな悲しい目ぇしてんの‥‥‥‥?