切恋【完】
次の瞬間。
ふわりと暖かい腕に包まれる。
「愛莉、いこっか?」
「あゆ、む‥‥‥‥‥‥‥?」
「うん、あゆむくん参上」
なんで‥‥‥‥‥‥‥ !?
さっき教室にいたのに!
「やっぱ愛莉心配だからついてきた」
ケラケラと笑うあゆむ。
あゆむに頭をなでられて、さらに涙が溢れ出る。
だけど、私の頭に載っていたあゆむの手がパシンと誰かにはじかれる。
「気安くさわんな」
え‥‥‥‥‥‥‥?
シュリ?