切恋【完】
教室での出来事
「もう大丈夫なわけ?」
「ん、もう大丈夫」
あれから2日、泣きすぎた私の目は朝起きればパンッパンに腫れ上がって、とんでもないことになっていたため、昨日は頭が痛いと言って休んだ。
彼女ができても登校 は一緒なんだ…。
隣を歩くシュリを見上げる。
ミルクティー色のサラサラのその髪は、片側だけ編み込まれていて、形の整った二重の猫目は、どこか楽しそう。
あぁそっか。咲ちゃんに会えるからか。
「シュリ、お昼どうするの?」
「ん?何が?」
「お昼ゴハン、私か咲ちゃんどっちとたべるの?」
「は?愛莉だろ」
「……っ」
当たり前じゃねえかよとでも言いたそうなその顔に、胸がキュンっと音をたてる。
やばい、不意打ち…。