切恋【完】
学校につけば、シュリに彼女が出来たことが広まっていて、泣いている女の子や、シュリに事情を聞こうとする子や、愛莉ちゃんと引っ付くと思ってた!
なんて言う子達で教室は溢れかえっていた。
シュリは質問責めにあっていて、八重歯を見せながら楽しそうに笑っている。
「はぁ」
「ショックなんだ?」
え?
突如頭上から降ってきたその言葉。
くるっと振り返れば
「ショックだったの?ってきいてんの」
シュリほどじゃないけど、シュリの次に人気がある同じクラスの、広川くんが笑みを浮かべながら立っていた。
「別に、ショックじゃないし」
なんで?もしかして私の気持ちばれてる?
冷や汗を背中に感じながら冷静を装ってそう言ってやった。