美しき少女の闇
ギィッ
だれかの歩いる足音が聞こえて
私は目が覚めた
ハッ…誰?……
夜中に玄関を閉まる音がして
お母さんが帰ってきたんだ。
部屋から出て
音のした方に行くと
お母さんが倒れこむように寝ていた
…………お酒臭い
ツンッとする匂いを漂わせるお母さんを見て
私は台所へ
………包丁を取りに行った
そして玄関に寝ているお母さんに2回
シュッシュッ…
ちょうど足の腱に沿って包丁を滑らせた
「……ギヤァーーーーー」
そう獣の様に叫びながら
起きたお母さんに
「おはよう」
と声ながら
花が咲いたように微笑んだ私に
「何をするんだ!!ラウナ!」
痛みで涙を流しながらお母さんは私に向かって怒鳴った
「何って……
お母さんを綺麗にするの、だって前のお母さんは、こんなに汚くなかった……
だからお母さんの汚ない部分を取って元の綺麗なお母さんにするの……」
そう私が言うと
お母さんが逃げだそうとしていた
「クスックスッ
ダメよお母さん……
逃げられないよ…だって足の腱を切ちゃったから…」
お母さんの足の方を指差しながら
話終えると
バッ
勢いよく自分の足をみるお母さん
「あぁーーーー私の足が…」
そう言うお母さんに
「クスックスッ
気づかなかったの??お馬鹿さんねぇ
さぁ
お話はこれでお仕舞い………
綺麗にしようね、お母さん」