美しき少女の闇
血の臭いで充満する家の中で
楽しそうに死体をさわりながら微笑んでいる少女はとても美しかった……………
狂った少女がここにいる………
返り血を浴びるほどに美しく輝きを増しているかのように
少女は唐突に死体で遊んでいた手を止め、
汚れた洋服を脱ぎ捨て綺麗な服に着替えて家に火を放った……
自分の家が燃えていく光景を
楽しそうに……だがしっかりと目に焼き付くように見ている
火が家全体を囲んだところを確認すると
クルリ
と後ろに回り、独呟いていた
「……楽しかったぁ
お母さんの汚ない部分は、全部とったからちゃあんと天国に行けたよね……フフッ
これから暇だなぁ……っあ!そうだ私のおもちゃ(生きた人間)は、お母さんじゃなくてもたくさんいるじゃない……
みんなを天国にいかせてあげよう!!
そして、
汚ない部分は、取り除いて血と臓器で綺麗におしゃれさせて……………………………楽しみだわ」
そう
少女はなにも考えずに死体を切り刻んだりしないのだ……
少女なりに綺麗にしてたのだ
殺した母のように天国に行かせてあげようと……母が天国でも寂しくないように……
狂った少女は、
狂った少女なりに考えて行動してたのだ
そうしてこの日から
少女の殺人生活が始まった…
この世の汚れた人間を浄化させるためにーーーーーー
‐END‐