うちに動物が来た
「…美緒は外に出たいの?」
「うん、お外の、見たこともないところに行きたい!」
「…俺がいつか、連れてってあげる」
勿論、俺にとって人間界なんて端から端まで見たことのない世界だが。
それでもきっと、俺の人間界への憧れと美緒の外への憧れは同じだと思った。
きっと俺たちは似た者同士。
ぎゅっと、小さな身体を抱きしめた。
「はすくん?」
「…心臓、落ち着かないね」
「?心?」
「そう、心。どきどきいってるよ」
「はすくんがやさしいからだよ」
少し速い鼓動が聞こえてくる。
小さな手が背中に回り、ぎゅっと抱きしめてきた。
手も少し震えている様に感じる。
こんな無垢な少女が、どうして傷つかなければならないんだ。
可哀想だと、世界は理不尽だと思った。
「美緒、顔上げて」
「ん?」
「怖がらなくて良いから、美緒は一人じゃないよ」
何か小さな黒い思いが心に広がった。
そっと小さな頬を包む。
静かな部屋、ちゅ、と小さな音が響く。
少女の小さく柔らかな唇と、俺の唇が触れ合い音を出した。
1秒も満たなかった短いキス。
初めてのキスは、小さな少女の唇に捧げた。
「は、…はすくんっ?////」
「おまじない、美緒が外に出れる様に」
「き、きすっていうのは、すきあってるひとがするってままがっ…!!///」
「…俺は美緒が好きだけど、美緒は俺のこと嫌いなの?」
すきだよ、と小さい声で頬を赤くしながら美緒が呟いた。
美緒の心からの笑顔を、俺は見たいと思った。
「うん、お外の、見たこともないところに行きたい!」
「…俺がいつか、連れてってあげる」
勿論、俺にとって人間界なんて端から端まで見たことのない世界だが。
それでもきっと、俺の人間界への憧れと美緒の外への憧れは同じだと思った。
きっと俺たちは似た者同士。
ぎゅっと、小さな身体を抱きしめた。
「はすくん?」
「…心臓、落ち着かないね」
「?心?」
「そう、心。どきどきいってるよ」
「はすくんがやさしいからだよ」
少し速い鼓動が聞こえてくる。
小さな手が背中に回り、ぎゅっと抱きしめてきた。
手も少し震えている様に感じる。
こんな無垢な少女が、どうして傷つかなければならないんだ。
可哀想だと、世界は理不尽だと思った。
「美緒、顔上げて」
「ん?」
「怖がらなくて良いから、美緒は一人じゃないよ」
何か小さな黒い思いが心に広がった。
そっと小さな頬を包む。
静かな部屋、ちゅ、と小さな音が響く。
少女の小さく柔らかな唇と、俺の唇が触れ合い音を出した。
1秒も満たなかった短いキス。
初めてのキスは、小さな少女の唇に捧げた。
「は、…はすくんっ?////」
「おまじない、美緒が外に出れる様に」
「き、きすっていうのは、すきあってるひとがするってままがっ…!!///」
「…俺は美緒が好きだけど、美緒は俺のこと嫌いなの?」
すきだよ、と小さい声で頬を赤くしながら美緒が呟いた。
美緒の心からの笑顔を、俺は見たいと思った。