うちに動物が来た
「美緒…顔赤くない?大丈夫?」
あれから1ヶ月程、もう冬真っ只中という感じでとても寒くなってきた。
異変に気づいたのは、朝。
少女の着替えの横、暇で少女の顔を覗くとどこか赤い。
そんな事ないよ、今日は雪だし夜まで曇ってるから外出れるかな、と嬉しそうに話す美緒は少し汗をかいていた。
本当に大丈夫?と訊きに行こうとするとふらつく美緒の身体。
しまったと思いぎゅっと抱きとめると、美緒を抱えリビングへ急いだ。
「母さん父さん!!どうしよう美緒が!!」
「落ち着けはす、母さん病院に電話」
「…俺が側に居たのに」
「はすの所為じゃない、大丈夫だよ」
父さんが美緒を抱き上げる。
片手で美緒を持ち、優しく笑みを浮かべ俺の頭を撫でた。
頭にある犬の耳が垂れたのが分かった。
電話をする母さんの後ろには縮こまって怯えた様子のお姉ちゃんが居た。
俺が付いていながら…
「まぁきっと風邪だろう、安心しろはす、死にはしない」
「…」
「は、はすっ、」
「わっ、」
父さんの言葉に一安心する。
だけど不安と後悔は拭いきれなくて俯く。
するとぎゅっと後ろから手が回る。
体温が背中越しに感じて、それが速まる鼓動を落ち着かせていた。
お姉ちゃんの手を強く握った。
あれから1ヶ月程、もう冬真っ只中という感じでとても寒くなってきた。
異変に気づいたのは、朝。
少女の着替えの横、暇で少女の顔を覗くとどこか赤い。
そんな事ないよ、今日は雪だし夜まで曇ってるから外出れるかな、と嬉しそうに話す美緒は少し汗をかいていた。
本当に大丈夫?と訊きに行こうとするとふらつく美緒の身体。
しまったと思いぎゅっと抱きとめると、美緒を抱えリビングへ急いだ。
「母さん父さん!!どうしよう美緒が!!」
「落ち着けはす、母さん病院に電話」
「…俺が側に居たのに」
「はすの所為じゃない、大丈夫だよ」
父さんが美緒を抱き上げる。
片手で美緒を持ち、優しく笑みを浮かべ俺の頭を撫でた。
頭にある犬の耳が垂れたのが分かった。
電話をする母さんの後ろには縮こまって怯えた様子のお姉ちゃんが居た。
俺が付いていながら…
「まぁきっと風邪だろう、安心しろはす、死にはしない」
「…」
「は、はすっ、」
「わっ、」
父さんの言葉に一安心する。
だけど不安と後悔は拭いきれなくて俯く。
するとぎゅっと後ろから手が回る。
体温が背中越しに感じて、それが速まる鼓動を落ち着かせていた。
お姉ちゃんの手を強く握った。