うちに動物が来た
「はーすくんっあーそーぼ!!」
「美緒、もう大丈夫なの?」
「だいじょーぶっ!!」
熱も治まり退院出来た美緒は、また以前と同じく俺に抱きついてきた。
少女の笑顔はどうも作り物っぽい気がしてならなくて、あまり見たくはない。
何だか、気を遣わせてしまってるみたいで。
淡いピンクのワンピースに水色の厚手のポンチョを着た少女は擦り寄ってくる。
艶々した黒髪を撫でた。
「美緒、美緒は…最近、母さんの事どう思う?」
「??」
「ううん、何でもない」
最近、母さんと父さんの様子が可笑しい。
美緒が入院した後から、ずっとだ。
嫌な予感しかしなくて、不安そうに俺を見上げる少女を落ち着かせる様に強く抱きしめた。
あぁもうなんで、こんなに美緒の事考えてるんだ。
俺は、何考えて…
「はすくん…?」
「…大丈夫、美緒は俺が守るから」
「?じゃあ、はすくんは美緒が守る!!」
「…そっか」
少女の笑顔を、本当の笑顔を見るためにも、俺は美緒を守る必要がある。
好きなんだろうな、美緒の事。
例え人じゃなくても、この少女を守るだけの力が欲しい。
例え人じゃなくても、この少女を好きになってしまった。
報われない想いは、胸に秘めよう。
…それでも、大好きなんだ。
「美緒、もう大丈夫なの?」
「だいじょーぶっ!!」
熱も治まり退院出来た美緒は、また以前と同じく俺に抱きついてきた。
少女の笑顔はどうも作り物っぽい気がしてならなくて、あまり見たくはない。
何だか、気を遣わせてしまってるみたいで。
淡いピンクのワンピースに水色の厚手のポンチョを着た少女は擦り寄ってくる。
艶々した黒髪を撫でた。
「美緒、美緒は…最近、母さんの事どう思う?」
「??」
「ううん、何でもない」
最近、母さんと父さんの様子が可笑しい。
美緒が入院した後から、ずっとだ。
嫌な予感しかしなくて、不安そうに俺を見上げる少女を落ち着かせる様に強く抱きしめた。
あぁもうなんで、こんなに美緒の事考えてるんだ。
俺は、何考えて…
「はすくん…?」
「…大丈夫、美緒は俺が守るから」
「?じゃあ、はすくんは美緒が守る!!」
「…そっか」
少女の笑顔を、本当の笑顔を見るためにも、俺は美緒を守る必要がある。
好きなんだろうな、美緒の事。
例え人じゃなくても、この少女を守るだけの力が欲しい。
例え人じゃなくても、この少女を好きになってしまった。
報われない想いは、胸に秘めよう。
…それでも、大好きなんだ。