うちに動物が来た
手続きを行ったとはいえ、減らされた期間は4日。
つまりあと一週間ぴったり。
その間は美緒と居られるし、父さんとも居られる。
この家族と過ごせる事が何だかとても、嬉しく思えた。
「もふもふ」
「ふわふわぁ」
「どうしたの二人共」
父さんと母さんは仕事で出払っていて夜までは帰って来ない。
床暖に暖房と完全に寒さ対策を整えた部屋で、今日学校が開校記念日とやらのお姉ちゃんと俺と美緒はぴったりくっついていた。
テレビを見ようとして床にあぐらを掻いて座ればその両横にぴったりくっつく美緒とお姉ちゃん。
美緒は尻尾、お姉ちゃんは耳を何故かいじっていた。
「…最近、まま達おかしいじゃん」
「お姉ちゃん…」
「はすくんは、家族だよね?」
「はすくんはかぞくだよ!!美緒たちの…ごにんめ!!」
「…ありがとう美緒、お姉ちゃん」
涙を流し始めた二人にどう言っていいのか分からず、お礼を言って二人の頭を引き寄せた。
背中に回る二人の手が、いつも以上に小さく感じた。
嗚咽を吐き出し声を上げて泣き出す二人は、何かに怯えている。
俺の選択肢は、間違っていなかったのだろうか。
つまりあと一週間ぴったり。
その間は美緒と居られるし、父さんとも居られる。
この家族と過ごせる事が何だかとても、嬉しく思えた。
「もふもふ」
「ふわふわぁ」
「どうしたの二人共」
父さんと母さんは仕事で出払っていて夜までは帰って来ない。
床暖に暖房と完全に寒さ対策を整えた部屋で、今日学校が開校記念日とやらのお姉ちゃんと俺と美緒はぴったりくっついていた。
テレビを見ようとして床にあぐらを掻いて座ればその両横にぴったりくっつく美緒とお姉ちゃん。
美緒は尻尾、お姉ちゃんは耳を何故かいじっていた。
「…最近、まま達おかしいじゃん」
「お姉ちゃん…」
「はすくんは、家族だよね?」
「はすくんはかぞくだよ!!美緒たちの…ごにんめ!!」
「…ありがとう美緒、お姉ちゃん」
涙を流し始めた二人にどう言っていいのか分からず、お礼を言って二人の頭を引き寄せた。
背中に回る二人の手が、いつも以上に小さく感じた。
嗚咽を吐き出し声を上げて泣き出す二人は、何かに怯えている。
俺の選択肢は、間違っていなかったのだろうか。