Magic Academy ~古からの盟約~
「暇だなー」

持っていたペンをノートの上に放り投げると、ゴロンとそのまま床に転がった。
夏休みが始まってもう一週間が経過した。
特に行くところも、やることもなかったので、午前中に宿題をして、午後は温室に行き、夜はルン達と部屋で遊ぶという毎日を過ごしていたのだが。

「宿題はいいのか?」

顔を覗き込んでくる紅眼の男の子に、そらはため息をつきながら答える。

「もうほとんど終わっちゃってるんだよねー。あとは自由研究だけだし」

「その自由研究は何なんだ?」

聞かれてそらは、ふるふると頭をふった。

「アルムディアについて、調べてきなさいって」

はぁ、とため息をつきながら体を起こす。

「ちょっと図書館行ってくる」

そらが言うと、シークは少し考えたあと、俺も行こう、と答えた。


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