Magic Academy ~古からの盟約~
「わぁ!可愛いー!」

少し進んだところで、木の幹で作られた小さな家や、大きなキノコらしき形の家が立ち並んでいた。

「これは僕らの家だよ」

まるで人形の家のように、小さく、でも可愛くてカラフルな家に、そらは目を輝かせながら、すごくいいね!とクルに言う。
クルも得意顔で、そうでしょ?と嬉しそうに答える。

「それより、長老様に会いたいんだよね?こっちだよ」

ピュッと飛んでいくクル。

「あ、待って!」

慌ててそらはその後を追いかける。
すると近くで、キャァ!と声が聞こえた。

「え?」

そらは立ち止まり、辺りを見回してみる。すると、木の幹をくりぬいて作られたらしい家から、愛らしい顔をした妖精が一人、こっちを見ていた。

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