Magic Academy ~古からの盟約~
ここだよ、とクルに連れられてやって来た場所は、一際大きな木が立っている広場だった。

「あ、いたいた。長老様ー」

そらがその大きな木のに目を奪われていると、クルはそう呼びながら、木の横に立っていた人物の元へと飛んでいった。

「…え?」

挨拶しなくちゃ、と思って視線を移す。だが、そこにいたのは想像していたような人物ではなかった。

「クル!てめ、どこに行ってやがった!」


…言葉遣い、悪いデスヨ。


長老、という響きから、勝手に長い白髭をたくわえたお爺ちゃんを想像していたのだが、屋の前にいたのは口の悪い青年だった。

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