TEAR LOVE

「…何かご用でしょうか。桜炎(おうか)様
………」




彼はグレーの瞳をちらりと一瞥すると
まっすぐ奥の部屋に進む。





また、か…

今度こそ深いため息が漏れる


いつもそう
「どうかしましたか?」

いつも

「いいえ…。その話お受けしましょう」


わたしからあなたを忘れさせてはくれない



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