TEAR LOVE
true1
風邪になびく髪をおさえながら
ふと君と出会った日を思い出す
゛お前、迷子? ゛
゛……うん…゙
小学校の入学式の日、お母さんとはぐれてしまった私は途方にくれていた
桜の木の下で右も左も分からなかった私に
ぶっきらぼうに差し出された右手は、
その声は私をひどく安心させたのを覚えてる。
私より身長が低くて
まだどこかたどたどしい言葉使いで
同じ黄色の帽子をかぶった
黒髪の、少し目つきの悪い男の子
゙ありがとう゛
そういった私に
゛別に゛
そういって、走っていってしまった君
ふと君と出会った日を思い出す
゛お前、迷子? ゛
゛……うん…゙
小学校の入学式の日、お母さんとはぐれてしまった私は途方にくれていた
桜の木の下で右も左も分からなかった私に
ぶっきらぼうに差し出された右手は、
その声は私をひどく安心させたのを覚えてる。
私より身長が低くて
まだどこかたどたどしい言葉使いで
同じ黄色の帽子をかぶった
黒髪の、少し目つきの悪い男の子
゙ありがとう゛
そういった私に
゛別に゛
そういって、走っていってしまった君