谺する愛



寂しさが零れるのを恐れた真知子である。


小森の寂しそうな姿が、


亡き夫の姿と重なり、


次々と会話をしたくなる真知子だった。



「ゆっくり休むことですよね


それからどう生きるかを、考えれば良いですよ。」と


想いを伝えたかったが、ぐっと飲み込んで、


言葉にならない会話を眼差しで続けた。


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