谺する愛



令子が真知子の方に走り寄ると、


指導員も走って来た。



えっつ~! 


あの時の~~~


真知子はびっくりして、


お礼の挨拶も言葉にならなかった。




平静な眼差しを装うのに必死だった。




星降る山小屋の夜が、


胸を掻き毟るように、駆け巡る。



胸の鼓動が高鳴った。



落ち着け!!と、



胸に手を当てながら、眼を男性に向けた。

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