谺する愛



こんな偶然ってあるのかと思う巡り会いに、


返事する言葉も、


とつとつとした言葉しか出て来なかった。



真知子は振り絞るような声で。


「ランプの灯りの下で眺める夜空の星の煌きは


生涯忘れられません。」と、



呼吸の乱れを抑えながら答えた。


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