谺する愛




「夏が終わらないうちに、


またお会いできませんかね。」と



小森は言った。



真知子は切羽詰った心境に、


追いやられる想いに焦りを感じた。


此処で会えなくなることは考えたくなかったので、


「はい 良いですよ。また来ますから。」と


言い残して、令子と公園を後にした。


家族の温もりを思い出したように


真知子と玲子の姿を手を振りながら


見守っていた。
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