谺する愛




夏も終わりに近い運動公園は、


遊ぶ子供もまばらになって来た。



令子は立ち乗りが出来て、


回転で踊れるまでにマスターした


長い間の念願が叶ったのだ。



真知子も小森の指導の旨さに、感心して居た。


「夏休みの総仕上げだね。


上手に回転して、小森おじさんに、見せないとね」と


言いながらふたりは公園に行った。

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