谺する愛

人生の岐路



学校から帰った令子に、

この話をすると、


「お母さん、私は小森おじさんが好きだから良いよ。


安心しておじさんの山に行こうよ。」と言う。


小さい子の判断を、そのまま実行しても良いのか、


不安は益々大きくなったままだ。


小森は心変わりを恐れてか真知子に言った。



「戦場に居たような生活を思えば


何でも出来るから、僕に任せてくれよ。」と


しっかりした眉毛を吊り上げて言った。




< 41 / 69 >

この作品をシェア

pagetop